『野鳥シート』について
本会が、財団法人 日本鳥類保護連盟〔現在は、公益財団法人 日本鳥類保護連盟〕と共同して企画開発した「野鳥シート」シリーズを紹介します。４種あります。
イラストおよびデザインは、各種図鑑、児童書などで活躍されていらっしゃる松原巌樹氏によるオリジナルのものです。また、誰もが気軽に自然に親しむきっかけづくりとなるよう、細かい説明は省きました。
このシートのもう一つの大きな特長は、野外での使用を考え、耐水性にすぐれたユポ紙に印刷し、さらにラミネートを施してあることです。サイズはＢ５版です。そのため、観察以外の場面でも下敷きなどとして使うことができます。
学校教育や社会教育などの現場において、ぜひ、この野鳥シートをご活用ください。
- 「身近な野鳥」「水辺の野鳥」「身近に鳴く虫・カエル」の３種は、音声再生ペンのG-Speak（EC-Pen, UD-PEN にも対応）を使えば、鳴き声と解説を聞くことができます。
商品の詳細や購入方法、音声再生ペン G-Speak（ジー スピーク）
については、こちらを参照してください。
- 技術情報やカタログなどは、メーカーのサイトを参照してください。
「水辺の野鳥」「身近な野鳥」の解説
野鳥シートを使用した野鳥観察の指導方法について、解説を用意しましたので、以下を参照してください。
ただし、後から追加したオオハクチョウ、コハクチョウを除く29種類
ただし、後から調整したので、ルリビタキ、アオゲラ、ヒガラ、コガラが含まれず、ミヤマホオジロが追加された34種類
１．水辺の野鳥
- 野鳥観察の初心者でもゆっくり観察できる冬期の水辺の野鳥を中心に、31種類を集めました。
- 見た目で雌雄が異なる種や夏冬で羽色の異なる種については、見られる可能性の高い絵柄にしました。
- 大きさについては、同縮尺で表すことが難しく、多少不自然な部分もありますが、比較の目安がおよそわかるように調整しました。
- 音声再生ペンのG-Speak（EC-Pen, UD-PEN にも対応）を使えば、鳴き声と解説を聞くことができます。
２．身近な野鳥
- 農耕地、水辺、雑木林、多くの木々が茂る公園、市街地といった身近な環境で観察される機会の多い野鳥37種を掲載してあります。ドバトはかごぬけの烏で野鳥ではありませんが、どこでも見られることから、敢えて入れました。
- 見た目で雌雄が異なる種や夏冬で羽色の異なる種については、見られる可能性の高い絵柄にしました。
- 大きさについては、同縮尺で表すことが難しく、多少不自然な部分もありますが、比較の目安がおよそわかるように調整しました。
- 音声再生ペンのG-Speak（EC-Pen, UD-PEN にも対応）を使えば、鳴き声と解説を聞くことができます。
３．身近に鳴く 虫・カエル
- 「野鳥シート」とは違い、鳴く虫（昆虫）とカエルをテーマにした新しいタイプのシートです。
- 季節が訪れるといつでも身近に観察できる種から、最近では、ほとんど姿を見たり声を聞いたりすることができなくなってしまったような種まで、51種を掲載してあります。
- 身近な自然を見直していくためにも、こうした昆虫やカエルたちにも目を向け、より広い視野で生きものたちの織りなす世界を眺めてみてください。
- このシートを手に、お気に入りのフィールドに出かけてみれば、きっと季節を感じさせてくれるすてきな鳴き声が、あなたを迎えてくれるに違いありません。
- 音声再生ペンのG-Speak（EC-Pen, UD-PEN にも対応）を使えば、鳴き声と解説を聞くことができます。
〈表面27種〉
〈裏面24種〉
４．鳥から知る 環境ものさし
- 私たちの身近な市街地や都市周辺のフィールドから、自然豊かな里山や産地の森林地帯に至る様々な環境に生息している野鳥50種を取り上げ、それぞれを環境指標となる「ものさし鳥」として、敢えて点数化して載せてあります。
- このシートを手に野鳥観察に出かけた際、姿が見られた鳥や鳴き声が聞かれた鳥について、所定の方法で当てはまる点数を合計すると、その合計点から環境の状態がどの程度のレベルのものなのかを知ることができます。
- 環境レベルはＡ～Ｅの５つに区分されていて、それぞれの環境の状態と今後に向けた保護目標についての解説が示されています。点数化という方法を採用することにより、ある種のゲーム感覚で、様々な野鳥とかれらの棲む環境について知ることができ、そのことが、私たちと自然との関わり方を見直すきっかけにもなると思われます。
- ぜひ、学校でもご家庭でも、お気に入りのフィールドに出かけた際、一度このシートを使ってみてください。きっと新たな発見があなたを待っていることでしょう。
〈34種〉
〈裏面16種〉
