愛鳥教育とは?
野鳥を見て楽しむバードウォッチングは、誰でも手軽に始められる趣味として親しまれています。街中でも見られるツバメやカモの仲間などは、観察しやすく動きがあるため、子供たちにも楽しめる対象といえるでしょう。
一方で、野烏は、地域の自然度を表す指標でもあり、身近な環境の生態系を学ぶには格好の生き物です。また、様々な国を行き来する渡り鳥の生活について考えることは、地球規模の環境問題を考えることにもつながります。
このように、野鳥は、単に見て楽しむ対象というだけでなく、環境全般について考え、自然のしくみを学ぶための教材にもなるのです。
愛鳥教育とは、野鳥を窓口にした環境教育であり、野鳥を通して自然を見つめ、自然と共存していこうとする人間を育てる教育なのです。
次代を担う子どもたちのために
地球規模での自然環境の危機が叫ばれている今日、環境教育の必要性があらためて注目されています。
とりわけ、誰もが身近に見ることができる「野鳥」を窓口にした環境教育が「愛鳥教育」です。その気になれば、誰でもすぐに活動を始めることができます。
全国愛鳥教育研究会は、環境省・公益財団法人 日本鳥類保護連盟共催「全国鳥獣保護実績発表大会*」の参加校および全国の愛鳥モデル校などの賛同者を中心に、昭和55(1980)年5月に設立されました。
野鳥を愛し、自然の保護や環境の保全に深い関心を持つ人をはじめ、日々実践されている多くの方々で構成されています。
本会は、「次代を担う子どもたちのために」という視点を基本に、愛鳥教育活動の在り方について実践的に研究し、愛鳥教育に関する情報交換・普及活動を推進してきました。
そして、今、社会における愛鳥教育の役割と責任とを再認識するとともに、その質の向上を目指しています。
また、学校教育の場はもとより、広く社会教育の場でも活躍している多くの方々の参加を呼びかけています。
*「全国鳥獣保護実績発表大会」は、その後、保護対象の範囲を広げて「全国野生生物保護実績発表大会」と名称を変更し、令和元(2019)年度まで回を重ねること54回。
(令和2(2020)年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響等により中止)。
第55回となる令和3(2021)年度から、名称を「全国野生生物保護活動発表大会」に変更し、方針が変更されて、更に新たな出発となりました。
詳しくは、公益財団法人 日本鳥類保護連盟の当該ページをご覧ください。